![]() 合成樹脂材料の配合方法、合成樹脂材料
专利摘要:
本発明は、合成樹脂材料の合成方法に関する。本発明によれば、a)少なくとも1つのエチレンポリマーを準備し、b)前記エチレンポリマーに対し少なくとも1つの架橋剤を加え、c)前記架橋剤によって、前記エチレンポリマーの少なくとも一部を架橋し、d)c)で得られた生成物に少なくとも1つのプロピレンポリマーを加え、e)前記プロピレンポリマーの少なくも一部を、c)で得られた生成物と共に架橋することによって、遂行される。本発明は、更に本方法によって製造された合成樹脂材料、またそれによって製造された合成樹脂製品に関する。 公开号:JP2011513545A 申请号:JP2010549161 申请日:2009-07-07 公开日:2011-04-28 发明作者:ベース ノルベルト 申请人:タカタ・ペトリ アーゲー; IPC主号:C08J3-24
专利说明:
[0001] 本発明は、請求項1の前文に記載の、合成樹脂材料の配合方法、この方法によって製造可能とされた請求項9の前文に記載の合成樹脂材料、また請求項15の前文に記載の、この合成樹脂材料から製造される合成樹製品に関するものである。] 背景技術 [0002] DE 10 2006 033 897 A1から、所定の熱可塑性エラストマーが公知とされており、この熱可塑性エラストマーは、プロピレンと少なくとも1つの別のアルケンとのプロピレン共重合体、エチレンと少なくとも1つの別のアルケンとのエチレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、及び熱可塑性エラストマーの表面特性を変更するための充填剤を含む。従って、全ての成分が架橋剤と共に混合されて、この熱可塑性エラストマーを製造するべく互いに架橋されている。] [0003] また、WO 2006/070179 A1から、所定の熱可塑性エラストマーが公知とされており、この熱可塑性エラストマーは、プロピレン系オレフィンポリマー、エチレン系ポリマー、架橋剤、遊離基の生成元、また必要に応じて高密度ポリエチレンから製造されている。従って、全ての成分が再び互いに混合されて、互いに架橋されている。] [0004] 合成樹脂の各種の物理的特性は、温度に強く依存している。従って、低温でのこれらの物理的特性、即ち−30[℃]を下回る温度、特には−32.5[℃]よりも低い温度、−35[℃]よりも低い温度、更には−37.5[℃]、或いはそれを下回る温度での物理的特性は、室温の場合の物理的特性や、更なる高温の場合の物理的特性と同程度とはいえない。また、140[℃]又は230[℃]のような高温で測定される物理的特性を、低温での合成樹脂の特性と同様に取り扱うことはできない。] [0005] 合成樹脂の低温での特性は、当該合成樹脂が自動車用エアバッグを被覆又は収容するための材料として使用される場合には、例えば合成樹脂の有用性に重要な影響を及ぼす。従って、そのように使用される合成樹脂では、低温においても破裂性能が確実に再現可能とされ、また合成樹脂粒子が疎の組成となるのが確実に回避されなければならない。] [0006] 例えば、事故によるエアバッグの展開(エアバッグ作動)によって、合成樹脂が規定の破断点に沿って破断する際の当該合成樹脂の性能は、エアバッグカバー製造に合成樹脂を使用する場合には、破断性能と解される。そのような破断性能を別の合成樹脂製品、及び破断を発生させる別の事象に付与することもできる。] [0007] 例えば、オレフィン系又はオレフィンを主成分とする熱可塑性エラストマー(TPO)、架橋ゴム、及びスチロール−エテン−ブテン−スチロール(TPO/SEBS/TPV)のような通常の材料から製造されたエアバッグカバー又はエアバッグハウジングは、−32.5[℃]の温度においても所望の破断性能を示す一方、−35[℃]、又は−37.5[℃]においては、もはや所望の破断性能を示さない。好ましくない破断性能では、例えばエアバッグのカバー又はハウジングが規定の破断点に沿っては破断せず、(例えば、エアバッグ作動による)破断又は開裂の間に、材料のうち制御できない裂け目や別の部位がエアバッグカバーから分離される。] [0008] 低温での所望の破断性が保証されている公知の材料の場合であっても、それらの製造は、再現可能な方法で行うことができず、また困難であるという問題が生じる。] 発明が解決しようとする課題 [0009] 本発明の目的は、エアバッグカバーの使用に適しており、低温でも有利な破断性能を示す合成樹脂材料の製造を簡便に再現可能な方法を提供することである。本発明は、更に、それに対応した合成樹脂材料を提供するという目的に基づいている。] 課題を解決するための手段 [0010] この目的は、請求項1の特徴を有する合成樹脂材料の配合方法によって解決される。] [0011] そのような方法は、次のように(順番に示された)ステップである、a)少なくとも1つのエチレンポリマーを準備するステップ(ステップa))と、b)前記エチレンポリマーに少なくとも1つの架橋剤を加えるステップ(ステップb))と、c)前記架橋剤によって前記エチレンポリマーの少なくとも一部を架橋するステップ(ステップc))と、d)ステップc)で得られた生成物に少なくとも1つのプロピレンポリマーを加えるステップ(ステップd))と、e)前記プロピレンポリマーをステップc)で得られた生成物で架橋するステップ(ステップe))と、によって特徴付けられる。] [0012] 即ち、この方法では、最初にエチレンポリマーの架橋が行われ、引き続いて、既に予め架橋されたエチレンポリマーと共にプロピレンポリマーが架橋される。従って、配合される合成樹脂材料の特に有利な性能が、この合成樹脂で製造されたエアバッグカバーの破断性能に関して達成される。換言すれば、二段階の架橋反応によって、最初に基礎となるエチレンポリマーの架橋が行われ(第1の架橋ステップ)、また引き続いてポリエチレンポリマーと共に行われる架橋(第2の架橋ステップ)によって、架橋の度合いが整えられ、或いは調節される。] [0013] ここで、配合(「合成」ないし「混合」ともいう)なる用語は、合成樹脂の技術分野の当業者に公知であり、また合成樹脂の性能を所望のように最適化するべく集合体(凝集体)を加える合成樹脂の改変プロセスを示している。本発明において集合体とは、例えば、添加剤、変性剤(変性物)、及び別の合成樹脂を意味するものである。現在のところ、最も簡単な場合として、エチレンポリマーがポリプロピレンポリマーと共に改変される。] [0014] この方法においては、エチレンポリマーが、例えば30から50[%]、特には35から45[%]、また更には37から40[%]で使用可能とされる。これらのパーセント値は、ここでは、また以下においては、特段の事情による生じる別の態様(例えば、引張伸びや引張歪みのための測定単位として、パーセントを使用することによる態様)以外は、或いは別途明示されている以外は、常時に質量パーセントとして解される。使用されているこの配合のパーセント値は、更には、それぞれの場合に配合に使用されている異なる構成要素の総量に関する。] [0015] 更に、この方法においては、プロピレンポリマーが、例えば49から69[%]、特には54から64[%]、また更には56から59[%]で使用可能とされる。] [0016] 本方法の1つの変更例では、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)及び/又はエテンと別のアルケンとの共重合体が、エチレンポリマーとして使用される。別のアルケンがプロペンである場合には、プロピレンポリマーは、エチレンポリマーとは異なる化学構造を有していなければならない。即ち、エチレンポリマー及びプロピレンポリマーが同一の物質であってはいけない。特にはオクテンが、別のアルケンとして適している。好ましくは、1,4−ヘキサジエン、ノルボネン、ジクロペンタジエン、又はそれらの混合物が、EPDMのジエン成分(構成要素)として考慮される。別のジエン成分も考えられるが、当該ジエン成分は合成樹脂の本質特性に影響を及ぼし、EPDM成分はごく僅かとされる。] [0017] これに代わる実施形態では、プロペンと別のアルケンとの共重合体がプロピレンポリマーとして使用される。エテン(エチレン)とプロペンとの共重合体がエチレンポリマーとして使用される場合には、一般的にこの別のアルケンをエテンとすることもできる。一方で、この場合、プロペン成分及びエテン成分の互いの比率は、それぞれエチレンポリマーの場合及びポリエチレンポリマー場合のものとされる。従って、この場合、エチレンポリマーは、エテン単位量を多く含み、プロペン単位量が少なく、この比率は、プロピレンポリマーの場合も同様である。] [0018] プロピレンポリマーは、例えば、(ISO 1133にしたがって、230[℃]の温度、2.16[kg]の質量で測定された)メルトフローインデックスが15[g/10min]、(ISO 527−2にしたがって測定された)引張強度が24[MPa]、(ISO 527−2にしたがって測定された)降伏歪みが6[%]、(ISO 527−2にしたがって測定された)引張係数が1050[MPa]、(ISO 178にしたがって測定された)弾性係数が950[MPa]、(ISO 180にしたがってそれぞれ測定された)衝撃強さが23[℃]で50以上、また−20[℃]で8、(ISO 2039−2にしたがって測定された)ロックウェル硬さがスケール(圧子)Rで78、(ISO 3146にしたがって測定された)溶解点が165[℃]、(ISO 1183にしたがってそれぞれ測定された)密度が0.905[g/cm3]で、嵩密度が0.525[g/cm3]であるポリプロピレンとされるのが好ましい。同様の性能を有する別のポリプロピレンも都合が良い。] [0019] 別の変更例では、架橋剤は、架橋成分としての過酸化物からなる。従来技術では、過酸化触媒による架橋反応が当業者に公知とされているが、ここで詳細について記載しない。架橋成分としての過酸化物を用いることによって、プロピレンポリマーの少なくとも一部が、架橋よりも前に過酸化物によって分解される(減成される)という別の作用が得られる。従って、使用されたプロピレンポリマーの分子量が架橋よりも前に低下し、これにより配合された合成樹脂材料では、特に有利な特性が生じる。] [0020] 本方法の1つの変更例では、例えば0.1から0.3[%]、特には0.1から0.2[%]の架橋剤が使用可能とされる。従って、この架橋剤は、過酸化架橋成分の異性体100[%]中に、約8から12[%]、特には9から10[%]の活性な過酸化物を含む。] [0021] これに代わる別の実施形態では、ポリプロピレンを主成分とする樹脂の中に過酸化物が包埋される。従って、架橋される成分中への特に良好な混練が可能とされる。] [0022] 更なる別の変更例では、架橋剤は、架橋成分とは別に促進剤を含有することも可能であり、この促進剤は、架橋成分からなる反応種が遊離される(反応種である架橋成分が有効に作用する)のを促進し、またこのため重合反応又は架橋反応を迅速化する機能を果たす。従って、促進剤に対する架橋成分の質量比率は、例えば1:1から4:1までの間に設定可能である。即ち、促進剤は、例えば混合物全体のうちの0.05[%]の質量割合を有し、架橋成分は0.2[%]の質量割合を有する。これに代えて、促進剤が0.05、0.1、又は0.15[%]の質量割合を有することも可能であり、また、架橋成分が(特に、上記の比率の範囲内において)0.05、0.1、0.15、0.2、又は0.25[%]の質量割合を有することが可能とされる。] [0023] 1つの実施形態では、促進剤はトリアリルシアヌレートからなる。例えば、70[%]のトリアリルシアヌレートを含有する促進剤を使用することができる。] [0024] 本方法の変更例では、ステップb)及び/又はステップd)で混合(混練)される合成樹脂材料に少なくとも1つの添加剤が加えられ、当該添加剤は、帯電防止剤、酸化防止剤、ポリエチレンマスターバッチ(「ポリエチレン親練り」ともいう)、及び充填剤からなるグループから選択される。通常は、例えば遅燃剤のような別の添加剤を使用することもできる。配合された合成樹脂材料から製造されるエアバッグカバーが、低温での特に好ましい破断性能を発揮するような有利な特性を達成するために、一方では、そのような充填剤は必須とされない。] [0025] 好適な帯電防止剤の実施例として、グリセリンモノステアレート、エトキシレートアミン、及びアルカンスルフォネートが挙げられる。] [0026] 好適な酸化防止剤の実施例として、従来技術の当業者に一般的に公知のフェノール系酸化防止剤、特には、商品名がイルガノックスとして分類される立体障害型フェノール誘導体が挙げられる。] [0027] 配合される合成樹脂材料中への酸化防止剤又は酸化防止薬剤の追加は、根本的には、合成樹脂から製造されたエアバッグカバーの低温での表面状態及び破断性能のための本質的な役割には寄与しない。一方で、酸化防止薬剤の追加によって、合成樹脂の劣化プロセスが非常に遅延化され、これにより合成樹脂から製造されたエアバッグカバーは、残余特性が数年の期間にわたって一定に維持される。] [0028] 好適なポリエチレンマスターバッチの実施例として、配合される合成樹脂材料、及びその合成樹脂材料から製造される製品を完全に着色するのに有利な機能を果たすブラックダイを含有するマスターバッチが挙げられる。] [0029] 充填剤の実施例として、カーボネート、タルク、カーボンブラック、ガラス繊維(グラスファイバー)、珪灰石、又はこれらの物質の混合物が挙げられる。好適なガラス繊維として、例えば2[cm]の長さのガラス長繊維が挙げられる。特に、カルシウムカーボネートをカーボネートとして使用できるが、一般的には、別のアルカリ土類金属、アルカリ金属、又は金属のカーボネートが充填材として好適とされる。] [0030] 充填剤は、合成樹脂から製造された製品が、例えば平滑性を高め又はヒケを良好に隠すという所望の性能を有するように、合成樹脂の表面特性を改変する。] [0031] 一方で、配合される合成樹脂に充填剤を加えることは必須とされない。請求項でクレームされた方法によれば、関連して製造された合成樹脂からなる製品は、充填剤がなくても有利な特性の表面構造を有する。これにより、関連する合成樹脂の製造が非常に簡素化される。] [0032] 別の変更例では、配合される合成樹脂材料に対して、ステップd)において、或いはステップd)とステップe)との間において架橋剤が再び加えられるようにして、本方法が遂行される。従って、既にステップb)で(促進剤と共に、或いは促進剤を用いることなく)使用された架橋剤と同一の架橋剤が使用可能とされる。これに代えて、(促進剤と共に、或いは促進剤を用いることなく)別の架橋剤を加えることもできる。再び加えられる架橋剤を、ステップb)で加えられた量に対して少ない量、等しい量、或いは多い量とすることができる。一方で、一般的には新たな架橋剤を加えることは必須とされない。それよりも、ステップb)で加えられる架橋剤の量を、エチレンポリマーの架橋と共に、プロピレンポリマーのその後の架橋のために十分な量となるよう計量することができる。] [0033] 変更例では、本方法は、所定の押し出し成形装置によって遂行される。これにより、架橋の維持、及び/又は遂行、及び/又は誘発に有利な異なる温度に、特に簡便に調節することが可能となる。更には、架橋される異なる物質が、所定の押し出し成形装置によって特に簡便に混合(混練)可能とされる。] [0034] 本発明の根底にある目的は、前述の説明における方法で製造可能な、特には製造された合成樹脂材料によっても解決され、約37から40[%]の少なくとも1つのエチレンポリマー、約56から59[%]の少なくとも1つのプロピレンポリマー、約0.1から0.3[%]の架橋剤、及び約0.7から6.9[%]の少なくとも1つの添加剤が製造のために使用される。本技術分野の当業者にとっては、合成樹脂材料の製造に使用される物質の合計が100[%]となるようにそれぞれの場合に前述の物質が使用されることが明らかである。1つの変更例では、合成樹脂の製造のために、前述の物質以外の別の物質は使用されない。更なる別の変更例では、エチレンポリマーとしてEPDMは使用されず、エチレンと別のアルケンとの共重合体のみが使用される。従って、好ましい代わりの実施形態に関しては、また合成樹脂に有効な方法の上記説明に関しては、同一の形態が参照される。] [0035] 1つの変更例では、合成樹脂材料は、当該合成樹脂材料で製造されるエアバッグカバーが低温及び高温で有利な破断性能を得るために、ISO 527にしたがって測定された弾性係数が、約400から550[MPa]までとされる。] [0036] 別の変更例では、合成樹脂材料は、ISO 527−1にしたがって測定された引張強度が、12.5から14.0[MPa]までとされる。] [0037] 代わりの実施形態では、合成樹脂材料は、ISO 527−2にしたがって測定された引張歪み又は引張伸びが、400から750[%]までとされる。] [0038] 更なる別の実施形態では、合成樹脂材料は、ASTMD 2240にしたがって測定されたショアD硬さが、40から50までとされる。] [0039] 代わりの実施形態では、合成樹脂材料は、ISO 1133にしたがって、5[kg]の質量、及び230[℃]の温度で測定されたメルトフローインデックスが、10から35[g/10min]までとされる。] [0040] 前述のパラメータは、所定の製品の性能、特には合成樹脂材料から製造されたエアバッグカバー製品の性能に影響を及ぼし、製品が低温でも高温でも有利な破断性能を有し、その結果、合成樹脂材料がエアバッグカバーの製造に適したものとなる。] [0041] 更に、上述の記載における合成樹脂材料を含む、特には、そのような合成樹脂材料からなる合成樹脂製品によって、目的が解決される。この合成樹脂製品は、例えば設計部門で使用する製品とされることができる。従って、合成樹脂製品は、当該合成樹脂製品の下方の要素が解放される場合に破断可能な規定の破断点を有するよう設計可能とされる。例えば、合成樹脂製品を、エアバッグケーシング又はエアバッグカバーとすることができる。] [0042] 本発明の更なる詳細点は、図面及び実施例を参照しつつより詳細に説明される。] 図面の簡単な説明 [0043] 図1は、合成樹脂材料を配合するための方法の典型的な実施形態のフローチャートを示す図である。] 図1 実施例 [0044] 図1には、所定の合成樹脂材料(「プラスチック」ともいう)を配合(「合成」ないし「混合」ともいう)するための方法の典型的な実施形態のフローチャートが示されており、この方法は、押し出し成形装置としての押出機によって遂行される。この方法の開始1によって、エチレンポリマーとしてのエラストマー2は、添加剤3、架橋剤4及び促進剤5と共に所定の配合物に充填されて、そこで混合される。その結果として形成された混合物は加熱され、これにより温度の影響下でエラストマー2の架橋が生じる。従って、架橋剤4及び促進剤5が共に架橋成分を形成しており、温度が高まることによってその反応性が上昇する。] 図1 [0045] この配合物での混合6は、その後のエラストマーの架橋7と共に、本方法の第1の架橋ステップAを形成している。] [0046] その後、プロピレンポリマーとしてのポリプロピレン8、添加剤9、及び配合される合成樹脂材料の特性を調節するための変性剤(「調節剤」ともいう)10が、架橋されたエラストマー2を含有する混合物に加えられる。配合物での新たな混合11の後に、温度の影響下でポリプロピレン8の架橋12が生じる。この架橋12の間に、ポリプロピレンは、それ自体が、既に第1の架橋ステップAで予め架橋されているエラストマー2と共に架橋される。新たな混合11とポリプロピレン8の架橋12とによって、本方法の第2の架橋ステップBが形成されている。] [0047] ポリプロピレン8の架橋12が終了した後には、配合された合成樹脂材料の粒状化(「造粒化」ないし「顆粒化」ともいう)13が行われ、本発明の終了14となる。] [0048] この方法によって、それぞれの場合に有利な性能を有する異なる合成樹脂材料を製造することが可能となる。そのような合成樹脂材料の幾つかは、次表において典型的な実施形態として、それらの組成、及びそれらの物理的特性に関してより詳細に示されている。従って、表1のパーセント値は、それぞれの場合に調合の組成割合に関するものであり、当該割合によって異なる合成樹脂材料が製造される。すぐに製造されたこの合成樹脂では、組成割合の僅かな偏差が生じるが、これは、例えば僅かの架橋剤を含有しているためである(この架橋剤は、架橋反応の間に化学的に分解されている)。] [0049] 以下に示す実施例の合成樹脂材料は全て、径が92ミリメートルとされ、また(長さ/径)の比率である(L/D)が36とされたベルストルフ社製同方向回転二軸スクリュー混練機(押出機)において得られている。従って、この混練機の1つの加熱可能帯(帯域1から帯域9まで)が、混練機の長さにわたって均等に分散されている。] [0050] ] [0051] PP共重合体1は、(ISO 1133にしたがって、230[℃]の温度、2.16[kg]の質量で測定された)約1.3[g/10min]のメルトフローインデックス(「メルトフローレート」ないし「流動性」ともいう)、(ISO 527−2にしたがって測定された)29[MPa]の荷重引張強度(「引張応力」ないし「抗張力」ともいう)、(ISO 527−2にしたがって測定された)6[%]の降伏歪み(「引張歪み」ともいう)、(ISO 527−2にしたがって測定された)1500[MPa]の引張係数、(ISO 178にしたがって測定された)1400[MPa]の弾性係数、(ISO 180にしたがってそれぞれの測定された)23[℃]で50以上の、また−20[℃]で9の衝撃強さ、(ISO 2039−2にしたがって測定された)スケール(圧子)Rでの82のロックウェル硬さ、(ISO 3146にしたがって測定された)165[℃]の溶解点、(ISO 1183にしたがってそれぞれ測定された)0.905[g/cm3]の密度、及び0.525[g/cm3]の嵩密度を有するポリプロピレンとされている。] [0052] PP共重合体2は、(ISO 1133にしたがって、230[℃]の温度、2.16[kg]の質量で測定された)約15[g/10min]のメルトフローインデックス(「メルトフローレート」ないし「流動性」ともいう)、(ISO 527−2にしたがって測定された)24[MPa]の荷重引張強度(「引張応力」ないし「抗張力」ともいう)、(ISO 527−2にしたがって測定された)6[%]の降伏歪み(「引張歪み」ともいう)、(ISO 527−2にしたがって測定された)1050[MPa]の引張係数、(ISO 178にしたがって測定された)950[MPa]の弾性係数、(ISO 180にしたがってそれぞれ測定された)23[℃]で50以上の、また−20[℃]で8の衝撃強さ、(ISO 2039−2にしたがって測定された)スケール(圧子)Rでの78のロックウェル硬さ、(ISO 3146にしたがって測定された)165[℃]の溶解点、(ISO 1183にしたがってそれぞれ測定された)0.905[g/cm3]の密度、及び0.525[g/cm3]の嵩密度を有するポリプロピレンとされている。] [0053] エチレンとオクテンとの共重合体は、(ASTMD 1238にしたがって、190[℃]の温度、2.16[kg]の質量で測定された)約10[g/10min]のメルトフローインデックス(「メルトフローレート」ないし「流動性」ともいう)、(ASTM D 638にしたがって測定された)3[MPa]の荷重引張強度(「引張応力」ないし「抗張力」ともいう)、(ASTM D 638にしたがって測定された)1220%の荷重引張伸び、(ASTM D 638にしたがって、1[%]セカントで測定された)4.5[MPa]の弾性係数、(ASTM D 2240にしたがって測定された)11のショアD硬さ、及び(ASTM D 792にしたがって測定された)0.857[g/cm3]の密度を有している。] [0054] 離型剤1は、50[%]の担体上に50[%]の活性剤を含むシロキサンが主成分の離型剤とされている。離型剤2は、シロキサンが主成分でない離型剤とされている。両離型剤は、配合された合成樹脂材料を、別の処理の間に他の表面において混練機から円滑に取り出すのを可能とする機能を果たす。これら離型剤は、合成樹脂材料の別の性能に関しては実質的に影響しない。] [0055] それぞれの場合に1[%]以下の量で加えられる単独重合体(「単一重合体」ないし「ホモポリマー」ともいう)は、混合物に加えられる添加剤を2[%]以下の量で適量化するための担体材料としての機能を果たす。少量での使用であるために、合成樹脂材料の性能に関しては実質的に影響しない。] [0056] 表2には、合成樹脂配合の間におけるプロセスパラメータが示されている。] [0057] 混練機内のプロセスパラメータ] [0058] 表3には、複数の合成樹脂材料の性能が、これら合成樹脂材料から製造された製造品の表面試験、ラッカー試験、及び破断試験と共に示されている。実施例1から6の合成樹脂材料は全て、エアバッグケーシングの製造に適しており、これは、これらの合成樹脂材料が、優良な表面特性及びラッカー特性を有し、また+85[℃]の場合でも、−35[℃]の場合と同様に非常に良好な破断性能を示しているからである。これは、特に、合成樹脂材料の二段階での架橋ステップによって達成されるものである。] [0059] 混合された合成樹脂材料の特性] [0060] 1 開始 2エラストマー 3添加剤 4架橋剤 5 促進剤 6 混合 7 架橋 8ポリプロピレン 9 添加剤 10変性剤(調節剤) 11 混合 12 架橋 13粒状化 14 終了]
权利要求:
請求項1 合成樹脂材料の配合方法であって、a)少なくとも1つのエチレンポリマー(2)を準備するステップと、b)前記エチレンポリマー(2)に対し少なくとも1つの架橋剤(4,5)を加えるステップと、c)前記架橋剤(4,5)によって、前記エチレンポリマー(2)の少なくとも一部を架橋(7)するステップと、d)ステップc)で得られた生成物に少なくとも1つのプロピレンポリマー(8)を加えるステップと、e)前記プロピレンポリマー(8)の少なくも一部を、ステップc)で得られた生成物と共に架橋するステップと、を含むことを特徴とする方法。 請求項2 請求項1に記載の方法であって、エチレン−プロピレン−ジエンゴムと、エテンと別のアルケンとの共重合体からなるグループから選択されたポリマーが、前記エチレンポリマー(2)として使用されることを特徴とする方法。 請求項3 請求項1又は2に記載の方法であって、プロペンと別のアルケンとの共重合体が、前記プロピレンポリマー(8)として使用されることを特徴とする方法。 請求項4 請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の方法であって、前記架橋剤(4,5)は、過酸化物からなることを特徴とする方法。 請求項5 請求項4に記載の方法であって、前記過酸化物は、ポリプロピレンを主成分とする樹脂に包埋されていることを特徴とする方法。 請求項6 請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の方法であって、前記架橋剤(4,5)は、重合反応のための反応種が当該架橋剤(4,5)から遊離されるのを促進する機能を果たす促進剤(5)を含むことを特徴とする方法。 請求項7 請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の方法であって、ステップb)及び/又はステップd)で混合された合成樹脂材料に、少なくとも1つの添加剤(3,9)が加えられ、前記添加剤(3,9)は、帯電防止剤、酸化防止剤、ポリエチレンマスターバッチ及び充填剤からなるグループから選択されることを特徴とする方法。 請求項8 請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の方法であって、ステップd)において、或いはステップd)とステップe)との間において配合された合成樹脂材料に、架橋剤が再び加えられることを特徴とする方法。 請求項9 請求項1から8のうちのいずれか一項に記載の方法によって製造可能な合成樹脂材料であって、・少なくとも1つのエチレンポリマー(2)が37から40[%]までの比率とされ、・少なくとも1つのプロピレンポリマー(8)が56から59[%]までの比率とされ、・架橋剤(4,5)が0.1から0.3[%]までの比率とされ、・少なくとも1つの添加剤(3,9)が0.7から6.9[%]までの比率とされていることを特徴とする合成樹脂材料。 請求項10 請求項9に記載の合成樹脂材料であって、ISO527にしたがって測定された弾性係数が400から500[MPa]までとされていることを特徴とする合成樹脂材料。 請求項11 請求項9又は10に記載の合成樹脂材料であって、ISO527−1で測定された引張応力が12.5から14.0[MPa]までとされていることを特徴とする合成樹脂材料。 請求項12 請求項9から11のうちのいずれか一項に記載の合成樹脂材料であって、ISO527−2にしたがって測定された引張歪みが400から750[%]までとされていることを特徴とする合成樹脂材料。 請求項13 請求項9から12のうちのいずれか一項に記載の合成樹脂材料であって、ASTMD2240にしたがって測定されたショアD硬さが40から50までとされていることを特徴とする合成樹脂材料。 請求項14 請求項9から13のうちのいずれか一項に記載の合成樹脂材料であって、ISO1133にしたがって5[kg]の質量、及び230[℃]の温度で測定されたメルトフローインデックスが10から35[g/10min]までとされていることを特徴とする合成樹脂材料。 請求項15 請求項9から14のうちのいずれか一項に記載の合成樹脂材料から製造された合成樹脂製品。
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